近年、中古住宅を自分好みの内装や間取りに仕上げる、リノベーションが流行っています。とくにデザイン性にこだわりたいときは、価格を抑えて施工できるのでおすすめです。床や壁など、さまざまな素材から選ぶことで個性を発揮します。中でも漆喰は人気の素材です。ここでは漆喰の特徴を解説しています。これから家づくりを始める方は必見です。
珪藻土との違いは?漆喰ならではの特徴とは
バスマットやコースターなど、水分を吸収させるインテリアグッズに珪藻土が使用されています。漆喰と似た性質があり、内装に使用する方も多いでしょう。
ここでは、珪藻土と漆喰の違いを解説します。漆喰ならではの魅力があるので把握しましょう。
珪藻土とは
珪藻土は、海や湖の底にプランクトンが溜まり化石化したものです。世界中で採掘されるので、古くから暮らしに取り入れられてきました。調湿効果があるので、内装に使用することで快適な湿度を保ちます。また、カビやダニの繁殖を防ぐため健康的な暮らしに最適です。
さらに、汚れを徐々に薄くする自浄作用があります。お手入れ不要なので手間がかかりません。しかし、やや柔らかい素材なので、経年劣化で白い粉がおちることもあります。服や家具に付着するので注意が必要です。また、色味はアイボリー寄りなので、温かい雰囲気が好みの方は向いているでしょう。
漆喰とは
漆喰は石灰石を焼いて、水を混ぜたものが主成分です。珪藻土と同じく高い調湿効果と、自浄作用が特徴です。また、静電気が生じないのでホコリを寄せつけません。清潔感を保てるメリットがあります。そして、真っ白なビジュアルが漆喰ならではの魅力です。美しく、部屋を明るく広く見せる効果があります。
さらに、時間が経つにつれて強度が増し、耐火性もあるので安心です。長期にわたって使用できるので、珪藻土よりも頼りになります。そして、強度がある漆喰は外壁にも使用されており、遮熱や蓄熱効果も優秀です。夏・冬でも過ごしやすい室温を叶えます。
また、石灰石はアルカリ性のため抗菌作用があり、ウィルスなどを分解することに効果的です。調湿効果にプラスして、珪藻土よりさらに高い衛生面を期待できます。
漆喰はどこで使う?漆喰がおすすめの部屋
おしゃれで機能的な漆喰ですが、住宅のなかで使用すると効果的な場所があります。ここでは、具体的な取り入れ方を紹介するので、わが家に合うかをイメージしてみましょう。
面積が広い部屋
基本的に浴室以外どこでも使用できますが、面積の広い部屋が向いています。調湿効果が分かりやすく、漆喰を使用する価値を感じるでしょう。
具体的にはリビングや寝室への使用がおすすめです。白の効果で広々した印象になるので、視覚的にも心地よい空間になります。また、拭き掃除が出来ないので、キッチンやトイレのように汚れが気になりにくい部屋はおすすめです。
立体的な天井・壁
カーブした天井や壁のデザインに漆喰は最適です。通常のクロスはカーブに沿うことが難しくなりますが、塗り壁の漆喰であれば美しく仕上がります。形状にとらわれないことがメリットです。
また、あえて厚みを作り、塗りあとを残すことでオリジナリティーを出せます。リビングやダイニングに使用すると、こだわりを感じオシャレな印象です。
日本家屋・和室
漆喰は海外の住宅で使用されていますが、和室をオシャレにしたいときにも最適です。日本家屋ならではの畳みや障子と相性がよく、モダンな雰囲気を演出できます。古臭い印象を一気に変えるので、リノベーションの価値があるでしょう。マンションや戸建てでも、和室がある物件は特別感が出るのでおすすめです。
漆喰が使えない壁もあるので注意!
漆喰は壁との相性が悪いと塗ることができません。ここでは、漆喰に向いていない壁を解説するので注意しましょう。
撥水効果のある壁
キッチンや洗面所など、水回りには撥水効果のある壁が使用されています。水を含む漆喰を塗っても剥がれてしまうので向いていません。下地を塗ることで漆喰を使用できますが、拭き掃除が出来ない点でも水回りは避けた方がよいでしょう。
化粧合板
化粧合板は表面にツルツルのシートが張られています。壁・床・天井と住宅のあらゆる場所に使用されているので注意が必要です。もし、漆喰を塗っても定着しないため徐々に剥がれます。漆喰を塗りたい場合は、下地を塗る必要があるので時間とコストがかかるでしょう。
古い塗り壁
中古住宅で、古い塗り壁がもろくなっていることがあります。触れて崩れるようであれば、上から漆喰を塗ることは不可能です。一度、壁を剥がす作業が必要になるので、大がかりな施工になります。
浴室の壁
常に水気がある浴室の壁は漆喰に向いていません。漆喰の機能性が追い付かず、カビが発生します。また、ユニットバスのツルツルした壁面には塗布が不可能です。
まとめ
漆喰はビジュアルと機能性共に優秀な素材です。リノベーションに使用すると、中古住宅が見違える仕上がりになるでしょう。我が家だけのこだわった内装にしたい時はおすすめです。富士市にはリノベーション会社が多数あるので、好みを形にすることが可能です。センスや魅力を比べながら、相性のよいリノベーション会社を見つけましょう。満足度の高いマイホームを手に入れるための第一歩です。